Point 1.

どの展示会に出展するか

〜失敗しない展示会選び〜

海外への販路開拓の第一歩として、 海外の展示会に出展する企業は数多くあります。 そこでではどの展示会を選べばいいのか、 という点に着目しポイントを以下にまとめました。
1. リストアップの方法
開催地、時期、分野をキーワードにデータベースから最適な展示会をピックアップしましょう。 日本では JETRO のサイトが便利ですし、欧米での大規模展示会は日本国内にも窓口がある事が多いので、そこから情報を仕入れる事も有効です。英語にはなりますが、海外の展示会ポータルサイトを使うのもいいでしょう。
2. 展示会の情報を得る
有力な展示会では公式サイトから出展社、来場者のデータやレポートが出されますので、そういった情報を精査することも重要となります。過去開催のページから展示会の雰囲気もつかめます。 国内同業者が過去に出展していたり、協会や組合を含め成果、実績、体験談等の情報をもらいましょう。
3. 展示会の性格を調べる
別の章でも著述しますが、地域や国によっては商談中心なのか、PRが中心なのか展示会自体の性格が異なります。また一般向けなのか、プロ向けなのか、国内向けなのか、国際的なのか、という部分も把握する必要があります。国際展と名を打っていても実際はドメスティック中心の場合のもあるので注意が必要です。
4. 登録システムを見る
展示会において出展企業登録、来場者登録の方法は、その展示会の姿勢を表します。 出展してみてのの出た所勝負より、少しでも事前に商談の確約が取れている方が成果につながる事は間違いありません。来場者が何を探しているのか明確にわかる場合、事前にマッチングがしやすく、アポイントが取れるので双方にとって成果が大きいと言えます。
5. 会場内での場所を確認する
会場内のどこで出展できるのか、という点は非常に重要です。 展示会に置いてブースの 「立地」 は重要です。どの位置でも同じ様に成果が出る訳ではなく、残念ながらそこに公平性はありません。初めて出展する場合良くない場所を割り当てられることも多いので、注意が必要です。主催者との交渉で移動できることもありますので、粘り強く話し合いましょう。しかしながら日本人を相手にするより遥かに労力がかかるという事は間違いないので、あまりイライラしないようにしましょう。
6. 会場の立地、アクセス、展示会のマニュアル
ホテルや空港から会場へのアクセス、駐車場、展示ホール間の移動のしやすさ、開催時の気候などを含め快適、 効率的かどうかを 調べましょう。寒暖差のある地域の場合、思わぬトラブルに見舞われることがあります。 また展示会のマニュアル (規則、規約) が出されますので、 搬入、搬出のスケジュールなどを確認しましょう。