海外展示会のヒント集

海外プロジェクトを成功させるための
予備知識とアドバイス

ご出展様の不安を少しでも解消できるよう、本ヒント集では海外施工案件ならではのトピックスを取り上げます。内容は随時アップデートしていく予定です。

単位表記の違い(度量衡)

長さや面積、質量(いわゆる度量衡)の単位ですが、日本で採用されているメートル法(metric system)は、フランス生まれの単位であり、国際単位系(SI)として世界の大部分に広まっています。施工業務で混乱が生じるとすれば、英語圏で使われている、フィート、インチ、ポンドなどのヤード・ポンド法でしょう。

施工上でよく使う単位の簡易的換算方法は以下の通りです。

  • 1インチ(in/inch)≒2.5cm
  • 1フィート(ft/【単】foot、【複】feet)≒30cm
  • 12インチ=1フィート
  • 1平方フィート(sq ft)≒0.09m²

フィートは「ft」もしくは「′」(プライム)、インチは「in」もしくは「″ 」(ダブルプライム)で表記し、平方はスクエア(sq/square)、立方はキュービック(cb/cubic)を各単位の前に付けて使います。また、尺貫法の1尺も約30cmなので、ヤード・ポンド法と同じなのかと勘違いされる方もいらっしゃいますが、インチが12進法である一方で、寸は10進法なので、1寸≒3cmです。

アメリカで使われるヤード・ポンド法を指す場合は、US Customary UnitsやAmerican Systemなどと言い、イギリス圏の場合はImperial Unitsと呼びます。イギリス、カナダ、インドなどでは、公式にはメートル法を採用していますが、施工業者を含め、実際の国民は慣れ親しんだヤード・ポンド法を使いたがります。これは、日本でも大工さんたちが尺貫法を使うのと同じです。一方のアメリカは、公式な単位系自体が未だにヤード・ポンド法です。カナダの職人であればメートル法への換算ができても、アメリカの職人だとその換算ができない(もしくはする気がない)ということも起きます。

英語圏と図面上のやり取りを行う場合は、プロジェクトのキックオフ段階でメートル法に統一させるなどの共通認識を持たせるとスムーズに行きます。